新潟の中小企業のためのSEO入門
 「地域名+業種」で見つけてもらう5つの手順

「ホームページを作ったのに、検索しても出てこない」。最も多くいただくご相談です。原因の多くは、技術的に難しい何かではなく、誰に向けて、どの言葉で書かれたページなのかが決まっていないことにあります。中小企業が自社で進められるSEOの手順を、順番に整理します。

この記事に出てくる言葉
SEO対策
同じように調べたとき、地図の枠の下に並ぶ「サイトの一覧」に出てくるようにすることです。
MEO対策
「新潟市 カフェ」のように地域名を付けて調べたとき、Googleマップの枠に出てくるようにすることです。地図と一緒に3件だけ並ぶ、あの枠のことを指します。
Search Console
どんな言葉で調べられて何番目に出たかをGoogleが教えてくれる、無料の道具です。アナリティクスとは見えるものが違います。
なぜ、この2つをセットにするのか →
SEOとMEO。出てくる場所が違います。
新潟市 カフェ
すべて地図画像動画
① 地図の枠ここに出てもらうのが「MEO対策」
1
◯◯珈琲店
4.7 ★(81)・喫茶店
営業時間中・新潟市中央区
2
カフェ△△
4.1 ★(1,057)・カフェ
営業時間中・新潟市西蒲区
3
□□ベーカリー喫茶
4.6 ★(16)・パン屋
営業時間外・新潟市西区
載るのはこの3件だけ。4件目からは「さらに表示」を押した方しか見ません。
ここまでが、スマホの1画面目
② サイトの一覧ここに出てもらうのが「SEO対策」
example-a.jp
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example-b.co.jp
◯◯珈琲店|新潟市中央区の自家焙煎コーヒー
新潟市中央区で自家焙煎の珈琲豆を販売しています。店内で…
お店やご自身のホームページが出てくるのは、ここから下です。

この図は、実際の画面ではありません。見え方を再現した図で、店名・サイト名・評価はすべて架空のものです。
2026年8月30日に、横幅375ピクセル(一般的なスマートフォンの幅)で実際に検索して、位置を測ったうえで作りました。「新潟市 カフェ」では地図の枠が上から314ピクセル目、サイトの一覧は883ピクセル目からで、1画面(812ピクセル)にサイトの一覧は1件も入りませんでした。「新潟市 工務店」では1画面目が広告だけで、地図の枠は1,270ピクセル目、サイトの一覧は2,191ピクセル目からでした。どちらの言葉で調べても、地図の枠のほうが先に出てきます。
検索結果の並びは、調べる言葉・時期・見ている方のいる場所によって変わります。この図と同じ並びになることを、お約束するものではありません。

なぜ検索に出てこないのか

検索結果に出てこない理由は、大きく3つに分かれます。

  • そもそもGoogleに認識されていない 公開して間もない、あるいは他のどこからもリンクされていないページは、発見までに時間がかかります。
  • 認識はされているが、内容が薄い 会社名と連絡先しか書かれていないページは、検索した人の疑問に答えていないため上位に出ません。
  • そもそも狙う言葉が決まっていない 最も多いのがこれです。誰がどんな言葉で探すかを想定せずに書かれたページは、どの検索にも引っかかりません。

裏を返せば、言葉を決めて、その言葉に答える内容を書く。SEOの土台はこれだけです。以下、順に進めます。

SEOとMEOの違い

SEOは検索結果全体(Webページ)の順位を対象にし、MEOはGoogleマップ・ローカル枠の表示を対象にします。店舗業であれば両方が入口になります。MEO側の進め方はMEO対策とは?店舗が最初にやるべき5つのことで解説しています。

手順1:狙う言葉を決める

中小企業がまず狙うべきなのは、「地域名+業種」「地域名+悩み」の形です。「工務店」単体では全国の大手と競うことになりますが、「新潟市 工務店 平屋」であれば十分に上位を取れる余地があります。

机の上だけで済ませないでください。次の3つを紙に書き出します。

  • お客様が電話口で実際に使った言葉 「二世帯にしたい」「歯の色を白くしたい」など、業界用語ではない生の表現。
  • 対応エリアの地名 市名だけでなく、区名や隣接市町村まで。実際に足を運ぶ範囲すべてです。
  • 検索窓に途中まで入力したときに出る候補 Googleが実際の検索から生成しているため、実在する需要の裏づけになります。

出てきた言葉を、「問い合わせにつながりそうか」で並べ替えます。検索数が多くても、比較・情報収集の段階の言葉は成約から遠いことがあります。数より距離の近さを優先してください。並べ替えの具体的な物差し(「料金」「比較」「修理」といった意図語で買う気の近さを読む方法)は買う気のある人に届くキーワード設計に書きました。

手順2:1ページに1テーマを割り当てる

よくある失敗が、1枚のページにすべてのサービスを詰め込むことです。「注文住宅もリフォームも外構も」と書かれたページは、Googleから見ればテーマが定まらず、どの検索語にも中途半端に該当します。

狙う言葉を1つ決めたら、その言葉に対して1ページを用意します。サービスが3つあれば3ページです。ただし、地名だけを差し替えた同じようなページを並べるのは避けてください。Google のスパムに関するポリシーで「誘導ページ」の例として挙げられています。

ページを増やしたら、関連するページ同士を本文中でリンクします。読んだ人が次に知りたいことへ移動でき、Googleにもサイト全体の構造が伝わります。

手順3:タイトルと説明文を整える

技術の作業では、ここがいちばん効きます。ページごとに次を設定します。

  • タイトル(title) 狙う言葉を前半に入れ、全角30文字前後に収めます。全ページ同じ文言になっていないか、必ず見てください。
  • 説明文(meta description) 検索結果に表示される要約文。順位そのものへの影響は限定的ですが、クリックされるかどうかを左右します。80〜120文字程度で、そのページで分かることを具体的に書きます。
  • 見出し(h1・h2) h1はページに1つ。文書の階層に沿って、装飾目的ではなく意味で使い分けます。
  • 画像の代替テキスト(alt) 写真が何を写しているかを短く記述します。読み上げ環境への配慮でもあります。

あわせて確認したい技術面

スマートフォンで見たときの表示崩れ、表示速度(特に画像の重さ)、SSL(https)化、sitemap.xmlの送信。この4点が満たされていないと、内容がよくても評価が伸びにくくなります。いずれもGoogle Search Consoleで状態を確認できます。

手順4:自社にしか書けない情報を足す

ここから先は、外部に丸ごと任せることが難しい領域です。どこにでも書いてある一般論は、すでに上位に大量にあります。上回るには、実際に手を動かしている会社にしか出せない情報が要ります。

  • 施工事例・実績 写真、条件、工期、工夫した点、そして実際にかかった費用の目安まで。
  • 料金の考え方 金額そのものを出せない場合でも、何で変動するかを説明するだけで検索する人の不安は減ります。
  • お客様から実際に受けた質問と、その回答 検索されている言葉そのものであることが多く、そのままページになります。
  • 担当者の顔と考え方 誰がやっているのかが分かることは、地域の商売では特に効きます。

量を急ぐ必要はありません。月に1本でも、事実に基づいた記事を積み重ねるほうが、外注で量産した薄い記事より確実に効きます。

手順5:数字を見て手を入れ続ける

SEOは公開して終わりではありません。無料で使える2つの道具で、最低限これだけは見てください。

  • Google Search Console どんな言葉で表示され、何回クリックされたか。表示は多いのにクリックが少ないページは、タイトルと説明文を書き直す価値があります。登録の手順と最初に見る画面はGoogleサーチコンソールの登録と見方にまとめました。
  • Google アナリティクス どのページが読まれ、どこから問い合わせにつながったか。

見るのは月1回で十分です。順位そのものより、問い合わせの件数と質を最終的な指標にしてください。順位が上がっても相談が増えないなら、狙う言葉の選び方を見直す段階です。見直すときの判断基準は勝てない土俵から降りる話に書いてあります。また、検索窓ではなくAIに聞かれる場面も増えました。自社が何と紹介されるかの確かめ方は自分の会社について、AIは何と答えるのかのほうです。

やってはいけない対策

短期的に効くように見えて、後で大きく損をする手法があります。

  • 被リンクの購入 関係のないサイトからリンクを大量に買う手法。Googleのガイドライン違反で、評価を落とす原因になります。
  • 同じ言葉の詰め込み 不自然に地域名を繰り返す文章。読みづらいうえ、評価にもつながりません。
  • 他社サイトの文章の流用 順位が上がらないだけでなく、著作権の問題になります。
  • 中身のない記事の量産 生成した文章をそのまま並べただけのページは、現在は評価されにくくなっています。

この手の提案を受けたときは、「何をするのか」を具体的に説明できるかで判断してください。説明を避けるやり方は、多くの場合ガイドラインの外側にあります。

この記事について、よく聞かれること

SEOの効果が出るまでどのくらいかかりますか?

地域名と業種を組み合わせた言葉であれば、3ヶ月から6ヶ月ほどで動きが見え始めることが多いです。競合の多い一般的な言葉ではさらに時間がかかります。1ヶ月で順位が確定することはありません。

SEOは自社でもできますか?

できます。手順1・2・3までは、専門知識がなくても進められます。技術的な設定や、継続的な記事制作に手が回らない。そこで外に頼みます。この順です。

順位を保証してくれる業者は信頼できますか?

検索順位はGoogleのアルゴリズムと競合の動きで変わるため、第三者が保証できるものではありません。「1位確約」を掲げる場合は、その根拠と、できなかったときの扱いを、必ず書面でもらってください。

ここまでの手順は、順番に進めることに意味があります。言葉を決めずに記事だけ増やしても成果にはつながりません。まずは手順1を紙とペンで始めてみてください。

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