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自分の会社について、AIは何と答えるのか。まず聞いてみるところから

お客様が検索窓ではなくAIに聞く場面が増えました。そこで自社の名前が出るかどうかは、これまでの検索対策とまったく別の技術ではありません。AIは、書いていないことを答えられない。ほとんどこの一点に尽きます。当社のサイトで実際にやっている4つを、効果の実測がまだ取れていないことも含めて書きます。

この記事に出てくる言葉
Googleビジネスプロフィール
Googleマップに出るお店の情報(写真・営業時間・電話番号・口コミ)を登録しておく、Googleの無料のサービスです。MEO対策は、ここを整えるところから始めます。
構造化データ
ページの中身が「これは会社の住所」「これは営業時間」だと機械に分かる形で書いておく印です。人の目には見えません。
SEO対策
同じように調べたとき、地図の枠の下に並ぶ「サイトの一覧」に出てくるようにすることです。
検索結果のどこに出るのか、図で見る →

まず、自分の会社について聞いてみる

対策の話をする前に、5分でできることがあります。ChatGPTなり、Geminiなり、手元にあるAIに自社の名前を入れて聞いてみてください。

聞き方は3通りやってみると、だいたい状況が分かります。

  • 社名で聞く 「◯◯株式会社について教えて」。何をしている会社だと答えるか。
  • 条件で聞く 「新潟市で◯◯を頼めるところ」。自社が候補に入るかどうか。
  • 細かい事実で聞く 「◯◯株式会社の営業時間」「料金」。ここがいちばん露骨に出ます。

返ってくる答えは、たいてい次のどれかです。知らないと言われる。同名の別会社と混ざる。何年も前の料金や、すでにやめた事業を答えられる。そして、自信たっぷりに間違ったことを言われるのがいちばん困ります。読んだ人は、それが間違いだと分からないからです。

ここで確かめてほしいのは、AIの性能ではありません。自社の情報が、どういう状態でインターネット上に置かれているかです。AIの答えは、その状態の鏡になっています。

AIは、書いていないことを答えられない

「AI検索対策」という言葉が出回っていますが、中身の大半は昔からある話です。

AIが自社について答えるとき、材料になっているのは、自社サイト・Googleビジネスプロフィール・SNS・掲載されたポータルサイト、それに他人が書いた記事です。どこにも書かれていないことは、答えようがありません。逆に、古い情報がどこかに残っていれば、それを拾います。

だから最初にやることは、うまい仕掛けを入れることではありません。答えてほしい事実が、自社サイトに文章として書いてあるかを確かめることです。

当社の場合、この記事で言えば次のようなものを、それぞれ専用のページに書いてあります。料金と、料金に含まれるもの。対応できない仕事。契約をやめるときの条件。何日で更新できるか。営業のうまい言い方より先に、事実を置く。そうしないと、聞かれても答えられません。人にもAIにもです。

順位が上がる話ではありません

この記事に書くのは「AIに読まれる形にしておく」までの話で、それで検索順位が上がるとか、AIが必ず自社を挙げるようになる、という話ではありません。AI側の仕組みは公開されておらず、外から検証もできません。当社も、下に書く4つを入れたことで引用が増えたという実測は取れていません。費用がかからず、やっておいて損がないから入れている、という位置づけです。

表記が3か所でずれていると、どれを答えるか決まらない

これがいちばん多い、そして直すのがいちばん安い問題です。

会社の住所を、サイトでは「新潟県新潟市西蒲区」、Googleビジネスプロフィールでは「新潟市西蒲区」、名刺では番地の書き方が違う。電話番号のハイフンが場所によって有ったり無かったり。営業時間がサイトとGoogleで食い違っている。こうなると、どれが正しいのかは外から判断できません。

直し方は単純で、1つに決めて、全部そろえるだけです。当社は次の場所を突き合わせています。

  • サイトの本文 フッターと会社概要ページ。
  • サイトの構造化データ あとで触れます。ここが本文とずれている会社は多いです。
  • Googleビジネスプロフィール 地図に出るほうの情報。
  • 各SNSのプロフィール欄 放置されがちです。

料金も同じです。値段を変えたのにサイトの1ページだけ古いまま、ということが起きます。当社も料金を変えたときは、その都度サイト全体を検索してつぶしています。1ページ残っていれば、そこが引用されます。

クローラーを、うっかり拒否していないか

サイトには robots.txt という、クローラー向けの案内を書くファイルがあります。ここでAIのクローラーを拒否していると、そもそも読みに来てもらえません。

意図して拒否するのは、ひとつの見識です。学習に使われたくない、という判断は理解できます。ただ「見つけてほしいのに、拒否になっていた」というのは避けたいところです。

ここに落とし穴があります。クローラーの名前を指定したブロックを1つでも書くと、そのクローラーは全体向けの指定を読まなくなります。「全部許可、ただしこの1社だけ拒否」のつもりで書いた設定が、名前を書いたほうだけ別扱いになり、意図と違う結果になることがあります。

当社は逆に、AI関連のクローラーを15件、名前を挙げて明示的に許可しています。そのうえで各ブロックに許可の1行を必ず書いています。書き方の実物は https://nextray.jp/robots.txt をそのまま開けば見られますので、自社のものと見比べてみてください。自社の robots.txt は、アドレスの末尾に /robots.txt を付ければ誰でも開けます。

llms.txt という置きもの

ここは正直に書きます。

llms.txt は、AI向けにサイトの要点をまとめて置いておく、という書式の提案です。事業の概要、料金、主要ページのURL。人間向けのページを全部読ませる代わりに、要約を1枚置いておく、という発想です。

当社は2つ置いています。索引にあたる llms.txt と、よくある質問の回答まで入れた llms-full.txt です。

ただし、これは正式な標準ではありません。有志が提案している書式で、主要なAIが必ず読むと公表しているわけでもない。置いたから引用されるようになった、という実測も当社は取れていません。「効きます」と言われたら疑ってください。私も言いません。

それでも置いている理由は2つあります。テキストファイル1枚なので費用も速度への影響もないこと。そしてもうひとつ、これを書く作業自体が、自社の情報の棚卸しになることです。料金・条件・やらないことを1枚に収めようとすると、サイトの中で食い違っている箇所が必ず見つかります。

機械が読む文と、人が読む文をそろえる

4つめです。ページには、画面に出る文章とは別に、機械向けに情報を書いておく仕組みがあります。構造化データと呼ばれるもので、会社の情報、記事の日付、よくある質問などを、決まった形式で埋めておきます。

ここで起きやすい事故があります。本文を直したのに、機械向けの記述を直し忘れる。見た目には何も変わらないので、気づきません。

当社は自社サイトのよくある質問について、画面に出ている回答と、機械向けに書いてある回答を202問ぶん突き合わせました。8問がずれていました。いずれも本文だけ直したときの取りこぼしです。ずれている状態は、書いていないより悪い。読む相手によって別のことを言っている状態だからです。

この点検は、公開前の確認手順に入れておくのが確実です。当社が公開ボタンを押す前に見ているものはホームページ公開前チェックリストにまとめてあります。SNSに貼られたときの見え方はOGPの設定のほうの話です。

実際に聞かれた質問

AI検索の対策をすれば、Googleの検索順位も上がりますか?

直接は上がりません。ただしAIが読み取りやすいサイトの条件は、見出しの階層が正しいこと、料金や住所が1か所に整理されていること、構造化データが本文と一致していることで、検索エンジン向けの整備とほとんど同じです。別々の作業ではありません。

llms.txt を置くと、AIに引用されやすくなりますか?

分かりません。llms.txt は有志が提案している書式で、主要なAIが必ず読むと公表しているものではありません。NextRayは自社サイトに置いていますが、置いたことで引用が増えたという実測は取れていません。費用がかからず、書けば自社の情報が整理されるので置いている、という位置づけです。

AIに間違ったことを答えられたら、どうすればいいですか?

まず自社サイトに正しい情報が書かれているかを確かめてください。AIは書かれていないことを答えられず、古い情報が他所に残っていればそちらを拾います。サイト・Googleビジネスプロフィール・各SNSで、社名・住所・電話番号・料金・営業時間の表記をそろえるのが最初の一手です。

AIのクローラーは拒否したほうがいいですか?

目的によります。見つけてもらいたいのなら許可します。NextRayは robots.txt でAI関連のクローラー15件を名前を挙げて許可しています。注意点として、名前を指定したブロックを1つ書くと、そのクローラーは全体向けの指定を読まなくなります。書き方を間違えると、意図せず拒否になります。

やることは、これまでとほとんど同じです

4つ並べましたが、新しいのは3つめと4つめの一部だけです。

  • 事実を書く 料金、条件、やらないこと。書いていないことは答えてもらえません
  • 表記をそろえる 社名・住所・電話・料金・営業時間を、サイトとGoogleとSNSで統一する
  • 拒否していないか確かめる robots.txt を開いて、意図どおりか見る
  • 本文と機械向けの記述をそろえる 直したら両方を直す

どれも、検索エンジンに向けてやってきたことと重なります。入口が増えただけで、やることは変わっていません。読み手が人からAIに変わっても、材料が無ければ答えられない、という条件は同じです。

それから、検索で自社がどう扱われているかを実際に見る手段は、無料であります。Googleサーチコンソールで、どんな言葉で見つかっているかが分かります。AI側にはこれに当たるものがまだありません。測れないものは、測れないと書いておきます。

自社サイトが今どう見えているか、私のほうで確かめます

robots.txt の中身、構造化データと本文のずれ、Googleビジネスプロフィールとの表記の食い違い。この3つは、外からでも確認できます。ご依頼をいただかなくても費用はかかりません。見たうえで直すところが無ければ、無いとお伝えします。

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