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問い合わせフォームは、項目を増やすほど問い合わせが減ります

ホームページはできている。アクセスもある。それなのに問い合わせが来ない。そうしたご相談で、最後の一画面だけが原因だったことがあります。フォームです。住所、ふりがな、希望予算、どこで知ったか。良かれと思って足した欄が、そのまま手を止めさせていることは珍しくありません。項目が増えると何が起きるのか、必須にしてよい項目をどう決めるのかを整理し、当社が自社のフォームを5項目にしている理由も公開します。

フォームは、いちばん最後の一画面

問い合わせフォームまでたどり着いた人は、そのサイトの中でいちばん関心が高い人です。検索して、いくつか見比べて、料金を読んで、それでも押した。ここまで来るのに、相手はかなりの手間をかけています。

だからこそ、この一画面で落とす損失は他のどのページより重い。トップページで戻った人は、そもそもまだ検討していません。フォームで戻った人は、検討を終えて、あなたを選びかけていた人です。

それでいて、フォームは制作の一番最後に作られ、見直される機会もほとんどありません。伸びしろが残りやすい場所です。

なぜ項目が増えると減るのか

理由は「面倒だから」だけではありません。3つに分けて考えると、対処が見えてきます。

① 打つ手間そのもの

特にスマートフォンでは、1つの欄を埋めるのにタップして、キーボードが出て、変換して、次の欄へ移るという往復が要ります。パソコンで作っている側が思うより、はるかに重い作業です。フォームは必ず自分のスマートフォンで最後まで打ってみるべきです。

② 「まだそこまでの話ではない」という抵抗

相手はまだ、相談していいかを迷っている段階です。そこへ住所や予算を求められると、もう決めた人向けの窓口だと受け取られます。実際には気軽に聞いてほしいのに、フォームの側が勝手に敷居を上げていることになります。

③ 答えが決まっていない欄で、思考が止まる

いちばん厄介なのがこれです。「ご予算」「ご希望の納期」のように、相手がまだ答えを持っていない項目。ここに来た瞬間、埋めるべき言葉を探し始め、その場を離れます。手を止めるのは、難しい欄ではなく、答えの無い欄です。

必須にしてよい項目の決め方

判断の基準は1つで足ります。

「これが無いと、返信ができないか」

返信できるなら、必須にする理由はありません。管理のしやすさ、あとで集計したい、名簿として整えたい。どれも受け取る側の都合であって、送る側が手間を負う理由にはならないからです。

この基準を当てると、多くの業種で必須は次の3つに落ち着きます。

  • 連絡先を1つ(メールアドレスか電話番号のどちらか)
  • 名前(呼びかけに要るため)
  • 用件(何の話か分からないと返しようがないため)

あとは任意で置いておき、必要になったら返信のやりとりで聞けば済みます。一往復増えるだけで、問い合わせの母数が減るよりずっと安い。

よく足されている、外してよい項目

相談を受けたときによく見かける欄です。事情があって残す場合も、必須は外すだけで効きます。

  • ふりがな:郵送物を出す業種以外では、まず使われません。しかも全角・半角の指定で弾かれやすく、手間の割に損が大きい欄です
  • 住所:見積りのために要るように見えますが、多くの場合、必要になるのは商談が始まってからです
  • ご予算:相場を知らない相手には答えられません。入口ではなく、話の中で聞く項目です
  • 希望納期:同上。「急ぎ/急がない」の2択にするだけでも、負担はかなり下がります
  • 当社を何でお知りになりましたか:知りたい気持ちは分かりますが、これは完全に受け取る側の都合です。アクセス解析で見当はつきますし、商談の雑談でも聞けます
  • 「上記に同意する」以外のチェック欄:確認事項が複数並ぶと、読む負担が一気に増えます

項目数以外で手が止まる箇所

数を減らしても止まる場合は、次を疑ってください。

  • 入力チェックが厳しい:電話番号のハイフン、ふりがなの全角指定、番地の書き方。受け取る側で整えられる違いは、弾かないのが実務的です。何が悪いか分からないまま送信できない状態が、いちばん人を失います
  • エラーが出た瞬間に、打った内容が消える:もう一度打ち直す人はほとんどいません
  • 画像認証が入っている:迷惑メール対策として置かれますが、読み取りに失敗すると健全な問い合わせまで止めます。目に見えない方式の対策で足りることが多いです
  • 送信後に何も起きない:送れたのか分からず、不安のまま終わります。完了したことを明示する画面を必ず用意してください
  • 電話番号がフォームの近くに無い:打つのが面倒な人のための逃げ道です。スマートフォンではタップで発信できる形にしておきます

当社のフォームが5項目である理由

いま読んでいただいているこのサイトの問い合わせフォームは、欄が5つ、うち必須は3つです。

  • お名前(必須) 返信の宛名に要るため
  • メールアドレス(必須) 返信先として要るため
  • ご相談内容(必須) 何の話か分からないと返しようがないため
  • 会社名(任意) 法人の方の場合に、返信の書き方を合わせるため
  • 電話番号(任意) 電話での返信を望まれる方のため

住所もふりがなも予算も聞いていません。いずれも、返信するために要らないからです。必要になれば、そのやりとりの中でうかがいます。

もうひとつ、ご相談内容の欄には記入例を最初から置いてあります。「まず無料デモを作ってほしい」「今の制作会社から乗り換えたい」といった具合です。自由記入の欄は、白紙で出されると何を書けばよいか迷わせます。選ぶだけで済む形に近づけておくと、負担が下がります。

明日できる見直しの手順

制作会社に頼まなくても、確かめるところまでは自分でできます。

  • 自分のスマートフォンで、自社のフォームを最後まで打ってみる(パソコンでは気づけません)
  • 欄を1つずつ見て、「これが無いと返信できないか」を自問する。答えが「できる」なら必須を外す
  • わざと間違えて送信し、エラーの出方と、打った内容が消えないかを確かめる
  • 送信まで通してみて、完了したと分かる画面が出るかを確かめる
  • 実際に届いたメールを見て、返信に使わなかった項目に印をつける。過去半年分を見れば、外してよい欄がはっきりします

最後の1つが、いちばん確かな判断材料になります。使っていない項目は、聞く必要がなかった項目です。

よくあるご質問

項目は結局いくつが適切ですか?

数そのものより、必須にしている項目の性質で決まります。目安として、返信するために本当に要るものだけを必須にすると、多くの業種で3つ前後に収まります。連絡先1つ、名前、用件。それ以外は任意にしておき、必要なら返信のやりとりで聞けば足ります。

電話番号は必須にしたいのですが。

電話で折り返す運用なら必須にする理由はあります。ただし、電話番号を必須にすると「まだ電話までは望んでいない」段階の人が抜けます。相手はまだ比較の途中で、いきなり電話が来る前提の欄に強い抵抗を示すことがあります。メールで返せる体制があるなら、任意にしておく方が母数は増えます。

冷やかしや営業メールが増えませんか?

項目を減らすと、実際に手間のかかる問い合わせも一定数入ります。ただし、それを防ぐために項目を増やすのは、見込み客を減らして迷惑メールを減らす取引になります。営業メールは送信元で見分けがつきますし、判断に迷う相手は一往復のやりとりで分かります。仕分けは受け取ったあとでできます。

見積りのために予算や希望納期を聞きたいのですが。

その情報が要るのは、多くの場合、問い合わせの時点ではなく商談の時点です。まだ費用の相場も分からない段階で予算欄を出されると、相手は答えようがなく、そこで手が止まります。どうしても入口で聞きたい場合は、任意の選択式にして「わからない」を必ず選べるようにしてください。

入力チェックが厳しすぎると言われました。

電話番号のハイフンの有無、ふりがなの全角と半角、住所の番地の書き方。この種の指定で送信を止めると、相手は何が悪いのか分からないまま離脱します。受け取る側で整えられる形式の違いは、フォームで弾かず、そのまま受け取る作りにしておくのが実務的です。

関心の高い人だけが見る画面

フォームは、いちばん関心の高い人だけが見る画面です。

  • ここで失う人が、いちばん惜しい:検討を終えて、選びかけていた相手だから
  • 手を止めるのは、答えの無い欄:予算・納期は、入口ではなく商談で聞く
  • 必須の基準は1つ:これが無いと返信できないか
  • 受け取る側の都合で必須にしない:管理・集計・名簿は、送る側が手間を負う理由にならない
  • 項目数以外も疑う:厳しい入力チェック、消える入力内容、画像認証、完了画面の不在
  • 過去の受信メールを見れば分かる:返信に使わなかった項目は、聞く必要がなかった項目

まずは自分のスマートフォンで、自社のフォームを最後まで打ってみてください。作った側がいちばん、打っていない画面です。

いまのフォームを見て、外せる項目をお伝えします

URLをお送りいただければ、項目の構成、入力チェックの厳しさ、送信後の案内まで確認して、外してよい欄を率直にお伝えします。直す価値が無ければ「そのままで大丈夫です」とお返しします。ご依頼いただかなくても費用はかかりませんし、こちらから追いかけてご連絡することはありません。

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