- ファビコン
- ブラウザのタブや、お気に入りの一覧に出る小さなアイコンです。
- サーバー
- ホームページの中身(文章・写真)を置いておく場所です。土地を借りるようなもので、借りているあいだは、誰がいつ見に来ても開けます。
404ページとは何か
存在しないページを開こうとしたときに表示される案内ページです。「404」は「見つかりませんでした」を意味する番号で、たとえば次のような場面で表示されます。
- ページを削除・移動したのに、古いリンクがどこかに残っていたとき
- 他のサイトやSNSに貼られたリンクのURLが、1文字間違っていたとき
- 訪問者がURLを手打ちして、打ち間違えたとき
つまり404ページが表示されるのは、多くの場合サイト側ではなくリンク側の事情です。どれだけ丁寧にサイトを作っても、外部に貼られたリンクまでは管理できないので、行き止まりに来てしまう訪問者をゼロにすることはできません。問題は、そのときに何を見せるかです。
素のエラー画面が与える印象
404ページを用意していないサイトでは、サーバーが出す素のエラー画面(白い背景に「404 Not Found」と英語のエラー文だけが表示される画面)が出ます。
この画面を見た訪問者がどう感じるかを、想像してみてください。サイトの名前もロゴも無く、戻るための入り口もありません。多くの方は「壊れているのかな」「もうやっていないのかな」と感じて、ブラウザを閉じるか、検索結果に戻って別の店を探します。
実店舗にたとえるなら、間違えて裏口に来てしまったお客様に、案内板ひとつ出していない状態です。「正面入口はこちらです」と書いた紙が1枚あるだけで、お客様は店内に入れます。404ページは、その案内板にあたります。
逆に、サイトと同じデザインで「お探しのページは見つかりませんでした。トップページはこちらです」と案内が出れば、訪問者は迷子のままサイトの中に戻ってこられます。失敗をお客様との接点に変える、数少ない仕掛けです。
ファビコンとは何か
ブラウザのタブや、スマートフォンのブックマークに表示される小さなアイコンのことです。いまこのページを開いているタブにも、当社のマークが表示されているはずです。
設定していないサイトでは、タブに地球儀や白紙のマークが表示されます。それだけのことなのですが、効いてくる場面が2つあります。
- タブを何枚も開いて比較されているとき。訪問者は候補の会社を複数タブで開いて見比べます。このときアイコンが無いサイトは、タブの並びの中で「どれだったか」を思い出してもらえません
- ブックマークされたとき。スマートフォンのホーム画面やブックマーク一覧で、アイコンの無いサイトは埋もれます
ファビコンは、いわばタブの中の看板です。数十ピクセルの画像1枚ですが、有るか無いかは、並べられたときにはっきり差が出ます。
なぜ当社は必ず設置するのか
当社のサイト(nextray.jp)にも、404ページとファビコンの両方を設置しています。理由は単純で、この2つは「見る人がほとんどいない場所ほど、見られたときの効きが大きい」と考えているからです。
トップページがきれいなのは、いまや当たり前です。差が出るのは、誰も見ていないと思われている場所(エラー画面や、タブの隅)まで手が回っているかどうかです。訪問者は意識してそれを評価するわけではありませんが、「隅々まで管理が行き届いているか」の印象は、こうした細部の積み重ねから生まれると思います。
もうひとつ、実務的な理由もあります。404ページもファビコンも、一度作ればその後の手間がゼロです。制作時に1時間かけるだけで、サイトが続く限り働き続けてくれます。費用対効果の面で、やらない理由が見当たりません。同じ性質のものに、LINEやSNSでリンクを送られたときのカード表示を決めるOGPの設定があります。こちらも一度きりの作業で、効くのは自社の営業が届かない場面です。
5分でできる自分のサイトの確認方法
ご自分のサイトに、この2つが有るかどうか。次の手順で確かめられます。
- 404ページの確認:自分のサイトのURLの後ろに、存在しないページ名を付けて開く(例:自社サイト.jp/aaa)。サイトと同じデザインの案内ページが出れば設置済み。白い画面に英語のエラー文だけなら未設置
- ファビコンの確認:パソコンのブラウザで自分のサイトを開き、タブの左端を見る。自社のマークが出ていれば設置済み。地球儀や白紙のマークなら未設置
- ついでにリンク切れも確認:主要なページのリンクをいくつかクリックして回り、404ページ(または素のエラー画面)に落ちるリンクがないかを見る
本当に5分で終わります。もし外部のサイトに間違ったURLのリンクが貼られていないか気になる場合は、Googleサーチコンソールを使うと、訪問者がどのページでエラーに遭っているかを確かめられます。
無かった場合の作り方
どちらも、大がかりな作業ではありません。
404ページ
最低限、次の3つが入った1ページを作れば十分です。
- 「お探しのページは見つかりませんでした」という日本語の案内文
- トップページへ戻るリンク
- サイトと同じヘッダー・デザイン(訪問者に「サイトの中にいる」と分かってもらうため)
ページを作ったら、存在しないURLが開かれたときにそのページを表示するよう、サーバー側の設定を1行加えます。設定方法はお使いのサーバーによって異なるので、「お使いのサーバー名+404ページ」で検索するか、制作会社に依頼してください。
ファビコン
ロゴやマークを正方形に切り出したPNG画像を1枚用意し、HTMLに1行追記するだけです。小さく表示されるものなので、社名の文字まで入れると潰れます。マーク部分だけを切り出すのがきれいに見せるコツです。
すでに制作会社と契約している方は、「404ページとファビコンをお願いします」と伝えれば通じます。この記事を見せていただいても構いません。どちらも小さな作業なので、大きな追加費用がかかる性質のものではないはずです(契約内容によりますので、費用は依頼先にご確認ください)。
この記事について、よく聞かれること
404ページを作ると検索順位は上がりますか?
直接順位を上げる効果はないとされています。404ページの価値は順位ではなく、行き止まりに来てしまった訪問者を逃がさないことにあります。エラー画面で閉じられるはずだった訪問者が、トップページやメニューに戻ってくれれば、それが実利です。
ファビコンはどうやって作ればよいですか?
ロゴやマークを正方形に切り出したPNG画像を1枚用意すれば十分です。小さく表示されるものなので、文字の多いロゴはマーク部分だけを切り出す方がきれいに見えます。画像ができたら、HTMLのhead内にlinkタグを1行書くだけで表示されます。
自分のサイトに404ページがあるか、どうやって確認できますか?
自分のサイトのURLの後ろに、存在しないページ名(例:/aaa)を付けて開いてみてください。サイトと同じデザインの案内ページが出れば設置済みです。真っ白な画面に英語のエラー文だけが出るなら、未設置の状態です。5分もかからず確認できます。
リンク切れはどうやって見つければよいですか?
ページ数が少なければ、全ページのリンクを実際にクリックして回るのが確実です。ページ数が多い場合は、無料のリンク切れチェックツールにURLを入れると機械的に洗い出せます。外部サイトへのリンクは相手の都合で切れるため、公開時だけでなく定期的な確認をおすすめします。
誰も話題にしない場所ほど効く
エラー画面とタブの左端。ふだん誰も話題にしない場所です。
- 404ページ:行き止まりに来た訪問者への案内板。無いと、素のエラー画面で閉じられる
- ファビコン:タブの中の看板。比較されるとき、ブックマークされるときに効く
- どちらも無くても動く:だから差がつく。細部まで手が回っているかの表れになる
- 確認は5分:存在しないURLを開く、タブの左端を見る。この2つだけ
- 一度作れば手間はゼロ:制作時の1時間が、サイトが続く限り働き続ける
大きな効果を約束できる話ではありません。404ページを付けたから売上が伸びる、という性質のものではないからです。それでも、訪問者に嫌な思いをさせる場面をひとつ減らせることは確かです。まずはご自分のサイトで、5分の確認から試してみてください。